薔薇獄乙女

Ali Project( アリプロジェクト ) 薔薇獄乙女歌詞
1.極楽荊姫

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

互いの血肉を貪って
生け捕られるように
愛し合うことは限りなく
悦びに近づけど

天日の恵みのままに
芽吹き散る花の定めなど
わたしの目蓋は見ず

月闇の呪縛の糸に
縛られた盛りの時を
引き延ばそうと足掻く

生きなくちゃならない
眠りの森の外
貴方を見掛けても
擦れ違う
仮面の微笑さえ
交し合うことなく

ふたつの乳房の間裂き
この心渡せるなら
すべての証と引き換えに
いっそ止めを願えど

潜りゆく地獄の獄
其処にこそ在る安息と
幸福の逆光に

落ちたまま仰ぐ空には
忌まわしき遥か郷愁
二度と戻れなくとも

夢すべてまぼろし
いばらの森の外
誰もが望むものだけ

待っていたなら
この愛に
出逢えなかったでしょう

痛みなら深くあるほど
焔には緋の柱たち
その先は天上と

知ればこそ仰ぐ空には
愛惜しき陰翳の影
この身に受け写して

生きなくちゃならない
眠りの森の外
貴方を見掛けても
行き違う
仮面の下伝う
滴は甘くとも


2.薔薇獄乙女

ロ一ゼンメイデン·オ一ベルテュ一レ OP
作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

豹のように美しくわたし
着飾るは闇の毛皮
谷間の百合 踏みつけても
あなたの場所に向かうため

牙を立てる果肉の甘さは
結ばぬ実の不実の夢
交わりましょう

逃げてるのか追ってるのか
わからなくなるまで
わたしを視て もっと深く
溺れ乱れ蜜地獄

魔触の爪 腐蝕の骨
軋む音響かせ
これが愛か憎しみなのか
答えは必要ですか

ああ掴まれた心臓は
あなたの氷のような
指の中で生き返るわ

哀しみだけ飼い慣らしても
粧うは蝶の微笑
足首結わく綺麗な鎖
奈落の扉につながり

舌でなぞる鍵孔の先は
血の味に繁る小径
進めますか

抱いてるのか抱かれるのか
わからなくなるほど
あなたを視る 回す腕は
咲いて散って薔薇地獄

不浄の月 腐爛の夜
欠けてはまた満ちる
これが恋でも裏切りでも
屍は同じでしょう

ああ手にしつくしたものから
その目に色褪せるなら
何度だって生まれ変わる

逃げてるのか追ってるのか
わからなくなるまで
わたしを視て もっと捕らえて
燃えて紅蓮薔薇地獄

いきたいのか堕ちたいのか
もうわからないけど
これが愛で苦しみならば
終焉が欲しいですね

ああ奪い取ってその心
鑞に変わりゆくわたしの
からだの奥 閉じ込めるわ